ご無沙汰しております!

今回は、中国のEC事情をご紹介差し上げたいと思います。

2016年の中国のEC市場の規模は約78兆円!

中国EC事情ってすごいらしいけど実際どうなの?って考えていらしゃる日本人の皆さん!
中国のEC化率は15%を超えています。
これは100回買い物をした場合、15回はECで買い物を行なっているということになります。
日本が5.43%、アメリカが7%と言われているので中国がどれだけECでの購入頻度が高いかがわかると思います。(*1)
このEC化率が中国のEC市場規模の拡大につながっており、現在ではEC大国のアメリカを堂々抑え、アメリカの2倍以上の成長率と規模を実現しています。

京東商城(JD.com)の設立記念日「618」が過去最高に!

中国の2大巨大ECプラットフォームと称される天猫(Tmall)と京東商城(JD.com)。
Alibabaが運営する天猫(Tmall)は独身の日として日本でも多くの報道機関でニュースとなっています。
天猫(Tmall)単体での2016年度のW11の流通総額は1,207億元(1兆9,650億円)。
京東商城(JD.com)単体での2017年度の618の流通総額は1199億元(1兆9,500億円)。
※天猫(Tmall)は11月11日の1日間での流通総額。京東商城(JD.com)は6月1日〜6月18日期間での流通総額。

ここで最近のトピックであった618、京東商城(JD.com)に着目します。
京東商城(JD.com)は劉強東が2004年に「京東多媒体網」を創設し、PC機器のネット販売を開始したことが起源となります。
2006年には携帯電話や他の家電の販売も開始し、家電に強いプラットフォームとして中国国内で人気が出ました。
2014年にはNASDAQに上場し、2016年には騰訊(Tencent)との資本関係を構築、騰訊が筆頭株主になりました。
その後、ウォルマート傘下の一号店を買収するなど、現在の中国ECを牽引する存在となっています。

さて、今年の618の日用品に注目してみましょう。
今年の618での日用品販売個数は2.2億件。
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売上高ブランドランキングTOP10では、日本からは尤妮佳(ユニ・チャーム)、花王がランクインしています。

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【売上高ブランドランキングTOP10】
1位:惠氏 Wyeth  粉ミルク
2位:尤妮佳 ユニ・チャーム 紙おむつ
3位:美素佳儿  Friso Gold 粉ミルク
4位:花王 紙おむつ
5位:雀巣 ネスレ 飲料
6位:五粮液 お酒
7位:达能 ダノン ヨーグルト
8位:好奇 ハギーズ 紙おむつ
9位:美赞臣 DHA 粉ミルク
10位:帮宝适 パンパース 紙おむつ

その中でも特に尤妮佳(ユニ・チャーム)の商品は人気が高くなっております。

【カテゴリ別売上げランキング】
●マタニティ
1位:惠氏 Wyeth  粉ミルク 2位:尤妮佳 ユニ・チャーム 紙おむつ
3位:美素佳儿  Friso Gold 粉ミルク

●トイレタリー

1位:海飞丝 Head & Shoulders シャンプー
2位:清扬 クリア シャンプー
3位:沙宣 ヴィダルサスーン シャンプー
4位:苏菲 ソフィ ナプキン(ユニ・チャーム)

●コスメ

1位:ロレアル
2位:ニヴェア
3位:OLAY 

●越境EC

1位:花王 紙おむつ
2位:Aptamil  粉ミルク
3位:サムソン
4位:ユニ・チャーム 紙おむつ
5位:Apple 

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*1 「平成 28 年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」